勉強をしないでゲームばかりしている男の子を救った塾の先生のアイデアとは?


私は22歳で、塾で社員として働いています。働いている塾で実際にあった体験談をお話しします。

塾に通っていても勉強が好きな子は少数派?!

多くのお子様がいらっしゃいますが、勉強がしたくて塾に通う生徒は多くはありません。特に私が勤務していた塾は学習塾だったので勉強嫌いの子が多く集まっており、それに対して悩んでいる保護者様もたくさんいらっしゃいました。その中でも印象に残っている生徒様をご紹介します。

好きなものを取り上げる強硬手段は逆効果に

生徒は中学1年生の男の子で、ゲームが大好きでした。学校から帰ってくるとゲームを起動しテスト前も勉強はせず、週1回の塾でのみ対策していました。点数が取れているなら問題はありませんが当然のこと平均点よりも下回っていました。

それを見かねたお母様が学校に相談したところ没収しろと言われたようです。お母様は先生の言う通りゲームを没収するという強硬手段を実行しましたが、逆効果でやる気を失くしてしまったので今度は塾に何か案はないかとご相談をしてくれました。

年齢が近く生徒の気持ちがわかるからこその塾の先生のアドバイス

私自身がゲーム好きなのでその生徒の気持ちがよく分かります。「良い点数を取ったら返す」と言われてもいい点数の基準はみんな違いますし、「○○点以上で返す」と約束されても短期間で点数を上げることは難しいということはお子様が一番理解しています。なので頑張っても無駄だと思い込み、さらにふさぎ込んでしまいます。

そこで私は2つのルールを提案しました。まず1つ目はゲームは「家族みんながいる場所でのみ遊んで良い」というルールです。現在のゲームはほぼオンラインゲームなのでほかのユーザーと会話をしたりすることもあります。そして多くの人は怪しいことがなくてもそれを見られることが好きではありません。「親フラ」なんて言葉もあり、「親が来たからゲームをやめる」なんてゲーム界じゃ日常茶飯事です。

そして2つ目は「時間制限を決めること」です。この時間は2~3時間程度が望ましいと思います。長すぎるともちろんなんの対策にもなりませんし、短すぎるとお子様にとってストレスになってしまい逆効果にもなりかねません。またテスト週間のみ時間制限を設けることも効果的だと思います。オンオフの切り替えができるようになりますし、「これを乗り越えれば!」と頑張る力にも繋がります。以上のことを伝え、実行してもらってからは最下位に近かった成績が1年後には平均よりも上の成績になっています。

男の子の現在と経験して思うこと

今では保護者の方が言わなくてもその習慣が身に付き、自らの意思で勉強してくれています。自分で自分をコントロールできない時期に周りの人がコントロールすることは難しいことです。大人でもそうですが周りから命令されたり、禁止されたりするとストレスがたまります。大人はある程度自分で処理できますが、まだ中学生の幼い彼らには処理しきれません。私たち大人は彼らがうまくコントロールできるようになるお手伝いをすればいいと思います。